保育のこと

回帰船の保育

0歳から就学前までの子どもたちが、多くの時間を一緒に過ごす、異年齢保育を実践しています。

きょうだいのように生活する中で、たくさんの刺激を受けあい、さまざまな性格、特性のある友だちがいることも理解していきます。

小さい子は大きい子に憧れ、大きい子は小さい子を思いやる気持ちが育まれています。

子ども自身の意欲、子どもが自由に選択して決めることを大切にしたい。

ひとつひとつの経験、時にはケンカをすることも、子どもたちを大きく成長させてくれます。

おたのしみ会、おわかれ会では、子どもたちと相談して出しものを作りあげたり、手話歌を発表して楽しみや喜びを共有します。

学校に行ってからもできることは後回し。

のびのびとした日々の生活を大切にしたいので、運動会やお遊戯会等の行事は開催していません。

自分で治す力、
整える力を見守りたい。

思いっきり外で遊んで土まみれになり、健康的なご飯を食べて、たっぷり眠る。

回帰船のリズムで生活をすることで、ぐんぐん抵抗力がついていきます。

何より保護者の協力は欠かせません。

保護者と保育者、OBがともに活動することで、回帰船は支えられてきました。

保育懇談会への参加、年に2回の園内の草とりや野菜作り、イベント等の係分担をお願いしています。

保護者企画のピクニックや宴会では、家族ぐるみで楽しむ姿も。
みんなで一緒に、子どもたちの成長を喜びあえる関係が築かれていきます。

保育者はいつも近くにいる仲間のような存在でありたい。

子どもも保護者も「先生」という呼び方はせずに、気軽に話しあえるおつきあいをしています。

1日のながれ

回帰船の子どもたちは、とにかくたくさん遊びます。

緑に恵まれた小金井という場所で、真夏以外は毎日のように外に出てたくさん歩きます。

ご近所の栗山公園や農工大キャンパス、はけの坂を上り下りして40分かけて、武蔵野公園(はらっぱ)に行くことも。

どの公園も子どもたちの庭です。

走り回り、木に登り、虫を追い、草花を摘み、どろんこになったり。

4・5歳児になると体力がつき、電車やバスに乗って遠足に出かけます。

絵本や図鑑もよく読み、いろいろなことに好奇心を向けています。

主な年間行事

春4〜6月
  • お花見
  • さつまいもの苗つけ
  • 健康診断
  • 遠足
  • じゃがいも掘り
夏7〜8月
  • 七夕飾り
  • プール遊び
  • スイカ割り
秋9〜11月
  • 遠足
  • お泊り保育(4-5歳児)
  • 健康診断
  • さつまいも掘り
  • はらっぱ祭り出店
冬12〜3月
  • おたのしみ会
  • 豆まき
  • 遠足
  • 卒所制作
  • おわかれ会

※状況により変更や中止するものもあります。

お昼ごはんとおやつ

手作りのお昼ごはんとおやつ。好き嫌いも徐々に減っていきます。

お昼ごはんは和食中心。園庭で育てた野菜、果物も食材になります。自分で収穫したものを、おいしくいただくことは子どもにとって貴重な経験です。

おやつの時間も体にやさしい手作りのもの。お菓子やキャンディーは、遠足など特別な日のお楽しみに。

地域とのつながり

子どもが安心して育つ地域づくり、長い目で見た子育てを応援しています。

地域で子どもたちが生き生きと育つ環境を目指し、2005年にNPO(特定非営利活動法人)になりました。

地域のイベントに参加したり、イベントを企画して、ゆるくつながっていく場をつくりたいと考えています。

保育所を卒園した後もつきあえる仲間、多くの人との関わりを大切にしています。

小中学校の夏休みには、卒園児たちが回帰船に里帰りしたり、成人したOBたちはアルバイトとして、後輩たちを見守ってくれます。

いつまでも子どもたちにとって、安心できる場所でありたいと思います。